松尾山さん行員は正和三年(1314年)に小倉山蓮台寺の塔頭寺院十七坊の一つで鬼門除けとして創建されました。
蓮台寺は花園天皇の勅願により、この地を治めていた一色氏の庇護を受けて建立されましたが戦国時代の戦火により現在は三光院を残すのみとなりました。
宗派は時宗になり、宗祖一遍上人の教えを全国約四百程の寺院が継承しております。
現在、三光院は建物の老朽化により平成二十四年二月に蓮台寺境内に移転しております。
三光院の名前の由来は阿弥陀如来・聖観世音菩薩・不動明王をまつるところからきております。
御本尊は聖観世音菩薩で平安時代末の作とされ、一木つくりの立像になり常滑市の文化財に指定されています。
三光院の本坊蓮台寺に残っている史跡には大野城主佐治家の初代城主佐治駿河守宗貞公の墓所「寿山塚」があり、病院平癒の御利益があるといわれています。また大野城落城の際に逃げてきた奥方をかくまった「開かずの門」や奥方が落ち延びるために井戸に身投げしたふりをして着いていた衣を松の枝に掛けたいわれの「衣掛けの松」などがあります。
周辺には創建当時に花園天皇の勅使が来れる時に渡られた「勅使橋」や上皇になられてから来られた時に渡られた「上皇橋」など蓮台寺にまつわる史跡もあります。
基本情報
名称 |
松尾山 三光院 (しょうびざん さんこういん) |
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所在地 | 常滑市小倉町5-66 |
お問い合わせ | TEL/0569-42-2429 FAX/0569-42-2429 |